ざざんざ織の伝統技法について

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ざざんざ織の伝統技法について

伝統技法は浜松のざざんざ織

ざざんざ織

浜松の伝統工芸品である「ざざんざ織」をご存じですか?上質な日本の絹と良質な染料、そして高度な伝統技法によって作られる独特の風合いの織物です。そんな伝統的なざざんざ織について紹介します。

ざざんざ織の歴史と現在

ざざんざ織は伝統技法を用いて作られますが、比較的新しいものの一つと言えます。静岡県浜松市の平松實が創作したもので、昭和三年に柳宗悦によって提唱された民芸運動のひとつとして工芸的織物をはじめたところから歴史が始まります。その後、美術館や展覧会といったイベントで良い成績を納め、以来マスコミなどでも伝統技法による織物として頻繁に取り上げられています。2012年に行われた第八回浜松国際ピアノコンクールの入賞者メダルのストラップにざざんざ織が採用されるなど現在でも伝統技法による工芸品として確固たる地位を維持しています。ざざんざ織は「颯々」とも書き、松風の音を表現したもので、美しく安らぎを感じさせる松にあやかってその名がつけられました。

糸づくりと染色という技術

伝統技法によって作られるざざんざ織ですが、具体的にどのような方法で作られるのでしょうか。ざざんざ織の糸は玉糸という2頭の蚕から作られる繭からとれる絹糸と普通の糸を組み合わせによって作られてます、そのため糸そのものに変化、つまり良いムラが出てくるため、それが織物にも反映されます。この糸づくりは注目すべき伝統技法のひとつです。ざざんざ織の魅力を担う大切な作業にひとつが染色です。ここにも伝統技法が使われています。ざざんざ織の染色は手間と時間がかかる草木染です。茜などの植物や鉄、灰汁を使うことで日本の伝統的な色を作り出しています。

織りと風合い

ざざんざ織の伝統技法の真骨頂が「織り」です。ざざんざ織は近代的な機械や器具を使用せず、昔ながらの手機手織りという伝統技法で織られます。この労力によって非常に丈夫な織物が出来上がり、同時に絹糸でできた美しさが出てきます。できたばかりのざざんざ織の風合いはざっくりとして、少しざらざらする肌触りです。しかし使い込むごとに柔らかくやさしい風合いに変わります。かといって伸びやすい、擦れて破れやすいというわけではないのが特徴です。数々の伝統技法によって丈夫で色あせの少ない、それでいて美しい風合いをもち、使い込むほどに味の出てくる、そんな織物がざざんざ織なのです。


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