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ざざんざ織の歴史

独特の響きが特徴的なざざんざ織の歴史とは

ざざんざ織

個性的な響きの名前を持つざざんざ織は、静岡県の無形文化財にも指定されている織物です。今回は、ざざんざ織の歴史と特徴についてご紹介します。

平松実氏によって創作されたざざんざ織

ざざんざ織の歴史は、静岡県浜松市で平松実氏によって創作されたのが始まりです。「あかね屋」という織物業者の初代であった平松氏は、昭和4年に新たに絹織物が製作しましたが、その織物がざざんざ織でした。2頭の蚕の共同作業で生み出された繭玉を用いて紡がれた糸に、通常の糸を組み合わせて同時に紡がれるのがざざんざ織の特徴で、糸の太さにムラができるのもざざんざ織の魅力の一つです。歴史あるこの織物は、草木染めを施され、一つ一つ手機手織りで職人によって生み出される作品はまさに逸品です。また、手織りの歴史を感じさせる風合いは非常に美しいことから、着物および帯締めに留まらず、ストールやマフラーなどのアイテムにも活かされています。

ざざんざ織という名前について

ざざんざ織の「ざざんざ」は、漢字で「颯ヶ」と記されることがあります。この「颯ヶ」は松風がたてる音が表現されていると伝えられていますが、この名称は将軍足利義教によって読まれた歌に由来する歴史を持っています。ざざんざ織の故郷である浜松では、人々に名が知られた松があり、その松を訪れた将軍足利義教が、「ざざんざ」という表現で浜松の音を読み、以来その松はざざんざの松と称されるようになったという歴史があります。また、松は潮風の中に冴えて美しいだけでなく、見る人々の心に安らぎをもたらしてくれる存在だったために、それにあやかる形で平松実氏は「ざざんざ織」と名付けました。歴史ある佇まいを見せるざざんざの松は、野口公園の石碑のそばに植えられています。

手織りの技術が継承されたざざんざ織

人の手によって丁寧に織られてきた歴史と温もりを感じさせるざざんざ織は、この絹織物の歴史が始まった当初から、生糸自体を紡ぐ工程からずっと手作業で行われてきたので、一つの作品が完成するまでには、長い時間と極めて多くの手間暇がかかる織物です。ざざんざ織には、自然な艶と絹織物ならではの美しさがあり、紡ぎ手の愛情を受けて作り続けられてきたという歴史があります。ざざんざ織は、購入したての頃は、ストールなどでもやや固く感じられることがありますが、使っていくほどに手や肌にも馴染みやすくなっていき、長く使い続けられます。

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