大島紬の模様について

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大島紬の模様について

自然を映し出す、大島紬の模様

証紙付き大島紬、市松模様

高級絹織物である大島紬は、代表的な着物の生地です。職人の技術と奄美大島の自然が詰まった模様(柄)についてご紹介します。

大島紬の模様の作り方

大島紬の模様(柄)についてご紹介する前に、その模様がどのように作られるかを見てみましょう。
大島紬の工程は、図案、絣締、泥染、藍染、織りを中心に構成されています。大島紬の文様は、点の集合である「絣」によって表現されます。織る前に糸を染めるため、予め図案を決めることと、「絣締」によって防染部分を作ることが必要になります。染めの作業では、木のチップから抽出した染料につけてから泥で染める「泥染」で渋みある黒を生み出し、藍に水・焼酎を混ぜ発酵させた藍花で染める「藍染」によって深い藍色を生み出します。自然の染料を用いる大島紬だからこそ、その模様も自然のものをモチーフにするのです。

大島紬の代表的な模様、龍郷柄と亀甲柄

大島紬の模様は、時代とともに変化してきましたが、自然のモチーフが中心です。なかでも有名なのが、龍郷柄(たつごがら)と亀甲柄です。
龍郷柄とは、昔から奄美大島で育つソテツをもとに作られた模様です。ソテツの実と葉をモチーフにしており、その精緻な幾何学模様は女性用の模様として伝統と人気を誇っています。いっぽう亀甲柄は、男性用の模様とされています。隙間なく六角形が並ぶ柄は大島紬の技術を最大限に活かした柄であり、また「亀甲」は縁起が良いため、祝い時の贈り物としても定着しています。その他にも大島紬には、女性用・男性用で様々な模様(柄)があります。

多様な魅力を見せる、大島紬の模様(柄)

大島紬の女性用の模様(柄)は、井桁、市松、石畳など伝統的な古典模様から、草花をモチーフにした華やかな模様、さらに最近ではモダンアート模様など、様々な工夫が凝らされています。龍郷柄と並んで女性の憧れなのが、名バラ柄と呼ばれるものです。これは、黒の格子柄に十文字を交差させた模様(柄)で、黒が基調となった深みのあるもので、100年以上の歴史があります。また男性用の模様(柄)は、大島紬の技術者が腕を競ってその美しさと緻密さを発展させ、実に多くのものが生み出されています。たとえば西郷柄、有馬柄、白雲柄などがあります。大島紬は、日本の自然を映し出すだけでなく、模様(柄)を使い分けることで町着にも晴れ着にもなる、日本人の生活に密着した伝統的な織物なのです。

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